シンポジウム「建替え問題と立退料」に登壇しました

令和4年11月8日に東京都不動産鑑定士協会と第二東京弁護士会の共同シンポジウム「建替え問題と立退料」が東京の弁護士会館にて開催されました。

昨今は再開発やビルの建替えが多く進んでおり、その中で立退料が重要な要素となっています。本シンポジウムは、不動産鑑定士、弁護士、元裁判官と不動産デベロッパーの方々を交えて、建替えと立退料に係る最近の問題とそれに関わる専門家の役割について考えることを主旨としたものです。その中で当方が不動産鑑定士の立場から「立退料に係る鑑定評価上の留意点」と題したプレゼンテーションをさせて頂きました。

本シンポジウムは、東京都不動産鑑定士協会と第二東京弁護士会の友好協定に基づく、会員(不動産鑑定士及び弁護士)の専門性向上のための研修の位置付けでもあるとのことで、不動産鑑定士と弁護士の方が各約100名程度参加されました。このほか、不動産業に携わる方々等が100名弱も来場され、300名収容可能な講堂「クレオ」がおおよそ満席になるほどでしたので、改めて関心が高いテーマだと認識しました。

特に元裁判官と不動産デベロッパーの方に登壇して頂けたということが、注目を集める大きな要因になったものと思います。「建替え問題における専門家の役割について」と題したパネルディスカッションでは、立退き紛争に係る生々しい話や、元裁判官だからこその考え方など、めったに聞くことのできない話ばかりで、本当に貴重な機会となりました。

なお、パネルディスカッションを除く講義の模様は、日本不動産鑑定士協会連合会のe研修でも配信される予定です。

東京都不動産鑑定士協会による開催報告はこちら